豊かな山々に囲まれた広島県府中市上下町。
古くから書道文化が盛んだったこのまちは、作品を飾る額縁の産地としても栄えてきました。
1983年に額縁メーカーとして創業した伝統工芸社は、2012年より家具も制作。そして長年培った額縁の技術と、インテリアの知見からカスタムオーダーフレーム「DENTO」は生まれました。
写真や絵をより美しいものにするためのフレームを、職人の手で一つひとつ丹念に制作しています。
厳選された木材で、細くても強度があり作品に負けないしっかりとした質感を実現し、一人ひとりの暮らしにあったフレームをお届けします。
POINT 01
Dentoのフレームは上下町の工房にて、職人の手で一つずつ制作しています。あくまで品質第一。スピードや効率を追うことなく、一つひとつ丹念に仕上げています。
POINT 02
フレームづくりの半分は、木材の選定と準備でもいえるでしょう。Dentoでは3種類の厳選された木材を仕入れ、細くても強度があり、作品に負けないしっかりとした質感を実現しています。
POINT 03
ミリ単位での美しい仕上がりのために、すべての工程において高い基準を設けています。創業から培った技術と、改善し続けている工程管理で美しいフレームを仕上げています。
板材の見極めからフレームづくりは始まります。しっかりと乾燥した木材が木製品には適しているため、まず含水計で木材の水分量を測り、選定していきます。乾燥しておらず、条件を満たしていない材料を加工すると、変形やワレが生じる可能性があるため、とても重要な工程です。
板材から必要な部材を取る作業です。使用する板材の色・木目(柾目・板目)を見極めて用途に合わせてセットし、製作するフレームの寸法に木材を割っていきます。製品となる材料サイズより厚み、幅については5mmほど、長さについては100mmほど余裕を見て木取りします。
木取りをした材料を製材寸法に合わせて、専用の機械で切削加工をします。材料の反り・曲がり・ねじれ等を取り、直角に加工します。真っすぐに仕上げるために「手押しかんな盤」を使用して加工し、材料のムラを取ります。ムラ取り後、4面を切削仕上げし厚みと幅を決めます。
棹とはフレームを作る前の1本の状態の木材を指します。卓上丸鋸昇降盤・ルーター(刃物を取り付ける機械)等で棹の形を成形していきます。木目の方向・反り等、切削後の表情を確認しながら加工をします。
組み上げた状態をイメージして、ヒワリ・反りを確認し、棹を指定の長さに45°カットで裁断します。
木目を確認して、45°裁断加工した面に糊をつけ接着します。4本の材料をすべて接着すると枠ができあがります。
製品の強度を強くするために4ヶ所のコーナー部分に溝状の加工をし、チギリ(補強材)を埋め込みます。接着剤が乾燥した後、はみ出した糊を切り落とします。
塗装前と塗装間の2つ工程があります。サンドペーパーで滑らかに、一度目のオイルを塗装。12〜24時間程度乾燥後、よりきめ細かいサンドペーパーで仕上げ研磨を行い、2度目のオイル塗装で仕上げます。
【オイル仕上げ】
保護皮膜として植物性のオイルを使用した、木 本来がもつ自然に近い風合いや質感を生かした仕上げです。使い込む程に味が出てくるのが特徴です。
【ウレタン塗装】
仕上がり面を美しく仕上げるため研磨で3工程、塗装で3工程あります。水分の吸収がないためシミが残らない、お手入れが比較的楽に行えるのが特徴です。
品質の良い商品をお届けするための最終チェックです。ネジ穴の不良・へこみ・キズ・接合部分不良・割れ・パーツ不良等々、不具合品を極力ゼロに近づけられる努力をしています。
無事にお客様のもとに大切な商品を破損なくお届けする為に、専用の梱包箱・大きな段ボールシート・エアーキャップ(プチプチ)・エサフォームを使い梱包しています。